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2006年5月28日 (日)

思い出。

 余りに時の流れが速くて、ついて行けないでいる。一日の予定を立てても一つ二つは出来ずに終わる。勿論、多分時間はそれでもあるんだろう。例えばパソコンに向かってぼ〜っとしていることもある。てきぱきと片づけが出来ないこともある。無駄な動き方をしていることも多い。手順が悪かったりもする。、、、そう言えば昔、従業員に「自分を自分の先生にして仕事をしてごらん」などと言ったモノだが、全く、今の私に言いたい言葉だ。それもただの先生ではダメだ。厳しくてチェック癖のある人でないと、この私の膨大な量の「仕事」を片付けさせることは出来ないだろう。
隙さえあれば逃げ出そうとする怠け心のある、何かと言えば「老人」の家に逃げ込もうとする擬似老人だ。
今日は、夫が貰ってきたタケノコを処理させるのには成功したが、確かゴボウも買ってあるなあ、、、。買うときのテンションと料理するときのテンションが違うのが良くない。空腹は神からの指令だから、夕食時に「腹が減っては戦が出来ぬ」と思うのもまあ仕方ない面もあるが。好きなことにはどどど〜っとエネルギーが割けるという癖は持って生まれたもので、これまたどうしようもない。しかもこの年ではなおさらだ。
以上、このところのみっちゃんの反省文だ。

 時間が経てば思い出が生まれる。ほんの先日のことでも遠い昔の様に感じる。ニューヨークがもう遠くへ行ってしまった。この日記にあれこれ書いたが、実はその何倍もの事柄が私の「思い出」となったことを感じている。些細なこと、例えば帰りのシカゴ空港で同じく待ち時間を過ごしているとき、気が付けば小銭がジャラジャラ余っている。これは帰国しても両替しては貰えないから、どうせならここで全部使っちゃえ!とばかり、土産物売り場に行くと、ぶっとくて目と歯が真っ白な黒人のおばちゃんが「アンタは日本人か?」と尋ねる。そうだと答えて持ち金を見せてこれを全部使いたいと言うと「全部この手のひらに出しな」と言う。言われたとおり渡すとわざとらしく平らなところに並べて「ここにある物を1個持ってきな!」とあごをしゃくる。えっ?ただの1個?とおうむ返しに聞くと途端に厳しい目つきになって「オンリーワン!」ときっぱり言う。小さなお菓子1個だと言うのだ。そんなわけはない。その手のお菓子ならどう見ても10個は貰える額だ。クッショ〜と思ったけど、そのおばちゃんの有無を言わさぬ眼力に負けた。仕方なく1個選んで持ち帰りながら、まあ、彼女の生活の足しになっただろうとか、実際私はこのお菓子がどうしてもたくさん要るわけでもない。例え小銭で持ち帰ったとしてもどうするわけでもないんだから、、、などと思いながらだったのだ。いやあ、なんというか、民族的な敗北を感じたなあ。あの迫力。ぎょろっと目をむいたあの顔は今でも想い出す。彼女と接しただろう多くの日本人が、大なり小なり私と同じ目にあったことだろう。そう言う意味の自信に溢れた顔つきだった。いやあ〜、参った。
 帰りの飛行機も同じく十数時間乗ってたのだが行きに感じた苦痛は少ない。MKの高所恐怖症も余り激しくは訪れなかった。機体が少し揺れたときは私の手をぎゅっと握りしめて青ざめてはいたが、これなら又ぞろ行きたいなんて言い出すかも〜。しかし、個人的にはこのここの機内食はごめんだなあ。イタリアへ行ったときの方が美味しかった。何度も食べるものだから、やっぱり口に合う物の方が良いに決まっている。これって、行く前にどうやって調べられるのかしら?口コミかなあ?

 まあ、何はともあれ帰国した!そしてもう20日が過ぎてしまったのだ!
 

 

 

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