濃い一日だった。
ちぇちのメンバーのY嬢が岡フィルと競演した。それもあの「椿姫」だ。これでもかと言うくらい慎重に丁寧に歌い、高い響きは「え?この曲ってこんなに高かったっけ?」と思わせるくらいの完璧な響き。指揮者との呼吸と言いなかなかのもの。この大曲をよくぞ我が物に!はるばる「おきゃあま」までそのためだけに出かけた甲斐があった。いやあ、目出度い。今度は彼女とNYだ。また裏話なんぞが聞けるだろうなあ。
彼女の歌はプログラムの2番目。それが終わるやいなやタクシーで岡山駅にとって返しマリンライナーに乗ったら予想通り爆睡。記憶にないくらい眠った。この調子だと機内も大丈夫だろう。
次なる会場はNY在住のK画伯のパーティ。300人ほどの人々が集まり、知事とか偉い人の挨拶がある中でしっかり飲んで食べたが、ざっと見渡せば4分の一くらいの人は知り合いだ。このK画伯も最初から売れていたわけではない。奥さんは以前500円のTシャツにご主人が絵を描いたものを着て下はご主人のすててこだったこともある。美人でそれが様になると言う不思議な人だが、当時の経済状態はかなり厳しかった筈だ。先日のNYでの展覧会がことのほか好評で、ニューヨークタイムスに大きく取り上げられたそうだから、池田満寿夫さんに継いで有名な日本人画家となったわけだ。今日はこうした現在のK氏を知っている人も昔の苦しい時代を知る人も一堂に会して和気藹々だったが、当のご本人はひょうひょうとしてそのまんまだった。40年以上NYに住み、日本語の方が妖しくなってきているせいか、とつとつと挨拶されたのがむしろ好感が持てた。「昔はふるさと香川を捨てた自分ですが、今この年になっていよいよ讃岐が恋しくてなりません、、、」と心境を語られたが,そうなんだろうと想像した。、、ホントに良いお年を重ねられたなあ。
う、明後日はそのNYだ。ピント来ないなあ。