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2006年3月

2006年3月31日 (金)

3月が終わった、、、。

 しかし、このスピード!でも私にとっては濃い3ヶ月だったなあ。余りに色んな事があって、、、、。

 それにしても年取れば取るほど時間が早く過ぎるとはよく言われることだが、まあ、還暦になってからが早いこと!この勢いだと土と同化するのも近いだろうなあ。

 さあ、明日からフィットネスだ。今日も友人と話していると、そのご亭主は「毎日行く勢いよ」だって!凄い!まあ、定年退職されてお暇らしいから、それも可能かも〜。しかし、混んでないことを期待してるんだけど、無理かなあ?最初だからなあ。そういえばあの人もこの人も行くんだけど、、、会うかも知れないのも面白いなあ。

 ところで今日も来店客に先日東京で観た芝居「ひかりごけ」と「加藤健一事務所の芝居{エキスポ}」の話しをしてあげた。まあ、この二つの話題はホントに盛り上がる。矢張り自分が感動したモノは聞いてくれる相手にもそれが伝わるというモノだ。まあ、私の長い芝居観賞人生の中でもトップクラスの印象だったのだから当然だろう。相手の方が何に興味がありそうかを推理して話しを進めるのだが、これが当たると面白い。その人の頭にどんどん興味が湧いてきて、先に先にと促される結果となる。クライマックスを話し終えてその人の感極まった表情を見ると、一つの舞台を終えたような気分なるくらいだ。
 そういえば、こないだも車でちぇちのメンバーを送っていきながらこの話をしてあげたが、聞く方は私の車の運転の方が気になっていたかも〜フフフ。私は観劇の興奮を分かち合ってるつもりだが、もしかして大迷惑?ハハハ。でも、娘からは「お母さんの話を聞いて感動してから本を読んだり映画を見ても、同じ感動が味わえない事が多い」と言われるのだ。これって、なんじゃろ〜?

 

 

 

 

2006年3月30日 (木)

出会い、その2。

 今日もきょうとてFMの録りだめ。本日はフラメンコを教えているという若きダンサーだった。体中からスペインのオーラが出ている。きれいに張った瞳でじっと見つめられると、う〜ん、良い感じだ。そもそも私はもともとフラメンコが大好き。上京してもチャンスがあればスペイン料理とダンス、または外国から来た舞踊団を見に行ったり、あの何とも言えない妖しいダンスを堪能する。ここんとこしばらくご無沙汰だが、お陰で今日はのりのりになり過ぎて時間が計算できなくなるほどだった。いやあ、面白かった。フラメンコのダンサーが眉間にしわを寄せて苦しげに踊る姿や、身体をなぞりながらうごめく指のしなりをまぶたに思い描きながらの対談となる。驚いたのはダンスと歌とギターのトリオで主役はあくまで歌なんだそうだ!え〜って感じ。歌はどちらかというと地を這うような暗い声でもの悲しく歌われることが多いので、ダンスの陰だとばかり思っていたが、実は歌に込められた内容をダンサーが表現しているに過ぎないんだという。へえ、へえ、へえ、、、、。そうなんだ。

 栗林公園がきれいに見渡せる位置にあるビルながら桜が全然咲いて無くて、東京から来られていたゲストのお連れ様にも気の毒だった。大阪の友人からは「大阪は冷凍庫。スキーも出来るわ〜。冬のコート着てるわ〜。」とメールが来る。日本列島冬景色〜まだまだ、、、か。さぶっ!

 

 

 

2006年3月29日 (水)

出会い。

 今日は日中の収録を頼まれ、出かけていたら留守で、昨年入院したときの同室の女性がお客様で来店。帰りを待っていてくれた。本当に不思議なご縁だが、私は10日ほどで退院したのにその方は半年も入っていたそうな。一体どういう病気だったんだろう。その点私は助かったなあ。

 先日の音楽祭にコーラスで御出演の方々にお越し頂き、2週分の録りだめだったが、終わった後に皆さんが楽しかったと言ってくれたのが嬉しかった。この言葉を聞きたくてやってるようなモノかも知れない。
 このコーラスの指導者はなっちゃんの大好きなOさんだ。芸大の先輩としてのM君が出した本を是非買います、と言ってくれた。沢山の人が読んでくれると良いなあ。

 何故か今日はビールが良く回る。

 

 

2006年3月28日 (火)

人生捨てたもんじゃない!

 今日は嬉しいことがあった。M君という、彼が高校生の時から知っている現在はプロの歌手で、某大学の音楽講師が遂に素晴らしい本を出版した。彼が歌い手になりたいと希望に燃えている頃、I先生は「彼はどちらかというと学研肌だと思うけどなあ」と彼の性格とか頭脳から言ってらしたがホントにそうだった。まだ拾い読みの段階だが、これは歌を勉強している人たちにとってかなりの福音の書になるはずだ。彼のこれまでの勉学の集大成とまでは行かないにしても、かなり力の入ったモノになっているのは確かだ。20年ほど前に亡くなられた彼のお母さんの声が私の耳に蘇る。「Mがチャンと舞台に立って歌えるようになったら、私を裏口から入れてあげるって言うんですよ。今から楽しみで、、、」私はその後の彼の激動の人生を見守りエールを送り続けて来たが、今このお母さんの代わりに母の感動を味わっている。よくぞここまで、、、。彼の長いとは言えない人生の中で味わうには、余りに大きい苦労を思うとき、それを乗り越えてここまで来たことに、人生は捨てたもんじゃないと、つくずく思う。

 それだのに、今日も人生を捨ててしまった人が居る。あのAという人の奥さんだ。真相は不明だが、構造計算疑惑の渦中の人物の妻という立場なら、その辺りの事情も推して知るべしか。悲しすぎる事件だ。友人がA宅の近くに住んでいて、「生活に困っている風だった」と以前話してくれたが、、、、いやな事件だ。

 
 私には嬉しいもう一つの事。それは久しぶりに嫁りんからベイビーの成長報告の電話があったことだ。抱っこして電話してきたのだが、まあ我が孫は息子に似てお喋りだ。勿論言葉がしゃべれるわけではないが、言葉にならない言葉で頻りに電話口に声を発する。こちらの声を聴いてから「うお〜うお〜うお〜」とまるで返事をしている如く、、なのだ。結構声がでかいなあ。その点は息子似かも。しかし、きょうびの子供って、なんでこう成長が早いの?信じられない。まだ3ヶ月来て無いんだけど!ああ、夏休みに帰ってくるのが待ち遠しいなあ。、、、って、完全に婆バカだあ!

 

 

 

2006年3月27日 (月)

悪夢の月曜日。

 睡眠時間が6時間というのは、ちと足りないなあ、と考えながら朝からお役所巡りをしたり、大学へ講義を受けに行ったり、シャンソン教室だったり、、、、〆はちぇち練だったのだ。
 あ、眠い。
 夫は風邪気味だとかで、早々とご就寝。
わっちも、眠るとしよう。あ〜あ。

 

 

2006年3月26日 (日)

動物と人間。

 先日の音楽祭であるグループがタイトルは忘れたが、「動物と人間。ちょっと形が違うけど、おんなじ地球に生きている、、、、」という良い歌を歌った人たちが居て、最近のニュースでの飛び矢の刺さった水鳥が映っていたことなど思い出したことだったが、今日は「子ギツネ物語」を映画館で見た。実は先日のカルチャーの発表会の反省会というか打ち上げというか、とにかく指導者と呼ばれる人たちが初めて一堂に会するというイベントに参加した。みんな同じ建物で教えて居るんだけど、すれ違うばかりで話したこともなくお顔に覚えもない方ばかり。それぞれ自己紹介から初めたのだが、だんだんうち解けて色んな話しが出来るようになる。私のテーブルに居たご夫婦がなんと毎年ちぇちの落語ペラに来て下さっているという!これにはびっくり。聞いてみても共通の知り合いは居ないのだ。出演者の人たちのことも良く覚えていてくれて、有り難いお客様だった。この方達は太極扇といって太極拳の手に扇子を持ってやるものをされている。ハーモニカの先生や、お琴、大正琴、バレー、バリダンス、フラメンコなどのダンス系は勿論、「私は映画俳優です」という人も居て、しっかりFMにお誘いして了解を頂く。どうもやくざ映画で殺される役が多いみたいだったが、そういえばちんぴら風かも〜ハハハ。本物のやくざ屋さんもハンサムな人が多いからなあ。今日はお陰で沢山のFM出演者をゲット。当分はラクチンだ。

 で、行きは送ってもらったが、帰りがタクシーだったので、って、理由にならないが急に映画に行きたくなった。アルコールが入っているから眠るかと思ったが、寝る間はなかった。うん、良い映画だった。というか、あたしゃ動物に弱いんだ。それにしても今日のキツネ君はホントに可愛かった。テレビのコマーシャルで見て、泣くだろうなあ、やだなあ、、、と思っていたら案の定監督の思うつぼ。映画が終わっても後のテロップにず〜っと元気なときのキツネが映っているもんで、誰も立ち上がらない。、、、この映画、何が良いって、命が限りあるからと単に悲しむのではなく、人間も同じように限りある命を生きているんだということが、ごくごく自然に描かれている。押しつけがましいところが無くてこの手の映画にしては良い出来ではないかと思った。

 でえ、何となく次の作品を見ていて、通の友人に電話してみる。次に何時来られるか分からないから、もう一本良いのがあれば見たいと思ったわけだ。すると彼女はイマイチ分かってないが、アカデミー賞取った「シリアナ」を見たら?と言う。彼女の情報では今年のアカデミーは地味な作品が多くて、あんまり興味は無いんだけど、、、との事だったが、全くその通り。これは例によってアメリカがアメリカを告発する類のもので、アメリカ人にとってはセンセーショナルな映画だろうが、ニッポンジンの私には、、、、だった。ジョージ・クルーニーがまあ見たい人ではあったが。小さな部屋で、テンポの速い作品を見さされて!ちょいとついて行けない場面もあったなあ。しかし、この難解な作品故に本日は助かった。映画が始まって間もなくどんな作品と勘違いしたのか、ちゃらちゃらしたきんきらのジーンズ姿のお姉ちゃんが私の目の前に席を取って(指定席)闇の中で携帯電話を開いたりメールしたりをやり始める。携帯の明かりはこんなにも明るいのだとうんざり。これを注意すべきかどうか、、、悩んでいる内に画面がどんどん進行して目が離せなくなる。しかし、おそらく彼女たちにとっては予想外のつまらなさだったに違いない。途中から一人は完全に爆睡。やがてその連中はぞろぞろ出て行ってくれたのだ。やれやれ。

 それにしても、この余りに違う世界のような二つの映画。同じ地球の上できっと確かに行われている人間の営みなのだ。この映画に描かれているようにアメリカという、見ようによっては全くいやらしい國。そこにも、子ギツネのような小さな宝物を大切に守って生きている人たちもきっといるに違いない。いやいや、その心が無くては真の芸術は生まれない。一筋縄では行かないアメリカの地に、再び立つことになる。

 

 

2006年3月25日 (土)

スポーツクラブ。

 車で2分の所に出来たスポーツクラブはまるで我が家の庭。さしずめプールは池みたいなものか。庭に車を乗り入れるおバカなみっちゃん。だってえ、今日は体験会で9時までだってこと忘れてたんだわさあ〜。そんでもって、早く行こうと何もかも準備してたら、一足早くよそのクラブへ行って早々と帰ってきた夫が流石に遠慮がちに「何か口に入る物をくれ」というので、めんどくさいから自分も食べてから行くことにしたんだわさ〜。気が付いたら7時じゃあ〜ん!?慌てて飛び出したら、しっかり水筒を台所に置いて出ちゃったんだわさ。まあ、本日のミスはこれくらい。
まずは優しい女の子にストレッチから指導してもらい、時間がないので自転車だけに。あたしゃ初めての体験で、何もかもが珍しい。10分で良いと言われたのに、テレビでミスターマリックをやっていたのをつい見ていて15分だ。これだけでも汗ばんでそのままお風呂。入っているのは数人でゆっくりしている。サウナにも入り、良い〜気分。入ってから出るまで結局1時間20分。こうして徐々に慣らして行こう。
るんるんで帰ったら夫は開口一番「なんや、ぜんぜん痩せとらんじゃん」だって。おいおい。

 この建物、鏡が一面に貼ってある。あくまでも狭い所を広く見せようというのがありあり。しかしなあ、何処にいても自分が見えるってのもねえ。がまの油狙いでもあるまいに〜。
あ、それも意図してるのかも〜。そっか、防犯効果もあるわなあ。

 こりゃあ、ぽかぽか温泉に行く必要が無くなってきたなあ。ライフスタイルが変わるかも。

 

 

2006年3月24日 (金)

記憶。

 ボケの話しではない。けど、人間の数ある能力の中でもこの記憶という部分が幼少の頃から老年となるまで大きくその人の評価になるような気がする。あの子は小さいのに良く大人の言うことを覚えているわねえ、きっと頭が良いのねえ。という会話を聞くし、小中学生の試験問題の大半がこの記憶のテストではないか。成人しても「記憶力」があるなしで、ずいぶんと職場での評価は変わるだろう。このところのITブームでは、機械がその力を担ってくれるかと思いきや、実はその機械を使いこなすためには、これまたかなりの記憶力が必要だ。記憶記憶記憶。段々薄れてきている我が能力を話題にしたいわけではない。
先日テレビで「忠犬ハチ公」のことが出ていて、ずいぶん昔の話しであるにもかかわらず、つい涙して見てしまったが、犬にも記憶力は確かにあるんだ。それにハチ公くんの記憶は死ぬまで衰えなかったらしいが、もしかしてこれって凄いこと?この話しが悲しいのは、人間には真似の出来ない行為であるというよりも、ハチ公にもうおまえの主人は帰ってこないんだと、分からせることが出来なかったことだろう。
もし人間ならそうと知らされたら何とかして忘れようと努力し、完全ではないにしてもいつか忘れるかも知れない。
「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」幼い頃ラジオから流れてくるこの名調子を聴きながら宿題をする傍ら、母が側でお縫い物をしていた記憶が蘇る。当時一世を風靡した「君の名は」の冒頭の言葉だ。
このごろ良く昔のことが思い出される。我が母も同じ事を言い、勿論私の昔話よりは大昔話だが、お茶しながらお互いの記憶をやりとりするのだ。
娘も同じ作業をしているらしく、「このごろ良くおばあちゃんに昔の話しをして貰うよ」と電話での様子を話す。この母の昔話が結構面白いのだ。勿論戦争も体験しているし、日本の女性が体験してきた諸々を知っている。こういうお年寄りの話を聞く事が出来る家庭が少ないんだろうなあ。
そう思えば何と有り難いことか。

 

 

2006年3月23日 (木)

健康であるということ。

 健康とはそもそもどういう状態をいうのだろう。なんだか昔「保健体育」なんて授業で習ったような気がするが、そんころは十分健康だったんだろうなあ、私も。
 I先生が健康をかなり害されていて、忽ちレッスンに穴が空く。ご本人もちょいと力の要るイヴェントを控えていて、かなりナーバスになっている。あの医者嫌いのお方が耳鼻咽喉科へ駆け込んだそうだから、よほどのことだ。
多分、そのイヴェントが終われば治るかも〜なんて意地悪か。ハハハ。

 「健康」の意味も年齢とともに変化してくるようだ。私自身「病気でない」だけで健康だと思える今日この頃だ。かなり消極的で、もう少しアクティブになりたくてフィットネスに行く気満々というわけだが、かなり自分で自分を鼓舞しているところがある。靴も買い、水着もめがねもすべてそろえて、、、、出来るだけ友人たちの「続かなかった経験」を忘れるようにしているのだ。しっかし、多いんだよなあ、途中で止めちゃった人。

 今日のFM収録は若きピアニスト二人だったが、20年もピアノを勉強しても、それを生かすことなくまったく違う職業に就いていたり、家庭の主婦になっていたり、、の人が多いようだ。彼女たちも半年前まではそうだった。出会いがあって再び舞台にチャレンジを始めた彼女たちはそれぞれに生きがいを感じているようだ。ほんとに日本の音楽教育はどうなってるの?って言いたいくらい、身についた技術は嫁入り道具に成り下がっている。中には頑張って家庭を持ちながらもやっている人を何人か知ってはいるが、まあ数は少ない。家庭に問題があるのかもしれない。妻となり母となった女性が音楽を続けられるような環境になかなかなり得ないのがその原因だろう。もったいないなあ、、、。そういう人たち、ちぇちに来ないかなあ、、、、? でもって、健康な人!

 

 

 

 

2006年3月22日 (水)

次なる目標は、、、。

 ニューヨークだ。別に国内でも1週間くらいはいなくなるのに、海外というだけで、お客様にそれなりのフォローを考えたりしている。まあ、もしかしたら二度とお会い出来ないかもしれないわけだから、、、って、国内だっておんなじなんだけど、なんだかねえ、、、。不思議。

 一足先に同じくニューヨークに出かけていた夫は、ツインタワーの跡地にいまだに訪れ号泣している人がいたと話していたが、そうなんだろうなあ。今年縁あってその地を訪れるのも私の人生にとって意味あるものになるかもしれない。いや、きっとなるだろう。今回リサイタルのプリマドンナが「みんなが恐れる、こんな時だからこそ、それだからこそ、私はニューヨークで生きる」と以前話してくれたことや、長くニューヨークに住んで活躍中の画伯ご夫妻が、「人々が降るように落ちて来たこの世の地獄を目の当たりにして、私たちはここを離れるわけにはいかない」と作品を通して訴えていく道を選んだことを思い出す。
この方々の生きる姿勢から学ぶことは多い。

さあ、ニューヨークは私をどんな顔で迎えてくれるのだろうか、、、。

 

 

2006年3月21日 (火)

計算。

 本日は春の音楽祭出演で、ともかく転倒することもなく(それだけか、勲章は!)なんとか二重唱も歌い、みんなも難しい「ナブッコ」の合唱を歌いきった。相変わらずの急ごしらえで、携帯で友人を呼び出しての貴重品預けやらもありいのと、計算外の事も色々あった。一番の計算間違いは何と言っても昨日購入したブラウスが実は失敗だったと気づいたのが本番1時間前。書くに書けない言うに言えないボディチェックのミスで、偶然持って行ったショールを着て出る羽目に!自作の羽毛のアクセサリーは歩くたんびにイヤリングが絡まって遂に、そちら側はイヤリングをはずす。まあ、舞台に上がる前にごちゃごちゃ一人で悪戦苦闘していたという訳だ。そもそもこれがイケナイ。すっかり平常心がどっかへ行っちゃった!頭の隅にはI先生今日はホントに大丈夫なんだろうか?リハの時余程体調が悪そうだったが、、、なんぞと、お相手の心配までがよぎっていた。
、、、歌はある種の戦いだ。しかあし、そりゃあ無いだろうという舞台上の計算外の事が起きる。
 そもそもラブシーンの歌だというのに、昨日あれだけリハーサルしたのに、先生は優しく私の手を取るどころか、私の手首をガシッと掴み、そのままあたかも一人で歌ってるかのように最後までその手を前方にかざしたまま歌い上げてしまった!私の右手はそれを阻止するわけにも行かず、行き場を失い気弱に胸の辺りを行ったり来たり。内心は、「お願いだから、その手を離して!」と叫んでいたのだ。こんなことなら、Mっけが言ってたように私が自ら先生の手を取り自分で思うようにやれば良かった。う・う・う・計算違いの極めつけ!要するに、あのお方は自分の歌の事しか頭にない。声が割れるかどうかの瀬戸際だったという意味のことをのたまわっておられたが、ふんっ!どうせそうでしょうとも!私のことなんかどうでも良かったんでしょう!ぷりぷり。

 ってことで、同じ車で行っていた3人で打ち上げだあ。若者二人とあれこれ話してスッキリ。

 嬉しい計算違いもあったなあ。今日は沢山の出演者とお近づきになれたが、さっきもFMにお誘いした方からお電話があり、早速来週出て下さるとか。録りだめしておいてニューヨークへと考えている私にはラッキーだった。

 今日の収穫は、私より10歳はお年を召してるかというT先生の素晴らしい歌声と、娘の同級生だと後で分かったソプラノNさんの素直な声だった。やっぱり、歌は面白いなあ。

 

 

2006年3月20日 (月)

マッサージ効果。

 夕べから兎に角寝て、朝はあれこれ用事をしながら病院に。舌を強引に引っ張り出されてシャシャッと薬を喉の奥に塗られる。一瞬吐きそうになったが、踏みとどまった。あれをやられてドクターの顔に嘔吐する人って居ないのかなあ〜。私が医者ならイヤだなあ、あんなことしたくない。
 外は良いお天気。車の中は暑いくらいだ。もうすぐ春なんだ。夕餉の食材を買いに夢タウンへ。携帯の写真をプリントしたいとかあわよくばちょいとお太りあそばしたこのお体に合うブラウスを、、、、明日の今日になって買おうというんだからO型だ。なきゃないで別に良いんだが、もしあれば、、、あるんだなあ、これが。この体型にも合うものが。少々無理があるが、ま、いっか。でもって先日母と入った中華のお店で「焼きそばセット」なんぞ食べ、薬も飲んで再びショッピング。見ているとシューズフェアーなんぞやっていて、日頃欲しかった歩きやすい靴を買い、ついでにフィットネス用も買い、そうこうしていると偶然マッサージ店の前に。瞬間迷ったが、女性ばかりなので、明日の演奏会に「揉み起こし」で歌えないなんてことにはならないだろうと入ってみた。で、初めて頭だとか顔だとかやって貰ったが、イマイチ。このままだと物足りないので時間延長の上背中から肩もやって貰う。これで大正解。さっきの薬とあいまってか、喉がずいぶんと楽になった。ザラザラも消え、飲み込んでも痛くない。やったあ!、、と時間を見るとやばっ!一度買った物を家に届けてから出かけるとちぇちの練習に少し遅刻だ。仕方ない。
 行ってみれば何時に変わらぬW先生のパンチの効いたレッスン中。やがてI先生も会議の後のよれよれ状態でやってくる。ステージマナーまで練習して本日はお開き。I君が又新しい男性を入れてくれるらしい。嬉しいなあ。これでどんどん男性が増えると、面白いオペラが出来るんだけどなあ。団員募集も本格的に動き出そう。

 とりあえず明日だ。

 

 

2006年3月19日 (日)

いやあ、本日もちかれたび〜〜び〜^。

 午前中は仕事が詰まり、お昼は胃袋に差し入れのお菓子やら何やらが詰まり、ゲップが出るほどの難問が頭に詰まり、、、結局予定していた美術館にも行けず、しゃあないから(!)短歌を完成させて12首、とにかく送った。一番のお気に入りは、

えいやっと一刀両断出来ませぬ例えば君の裏切りなども

今日ひらめいた結果の作だが、「こんなのは短歌とは言い難い!」と一刀両断されるだろうなあ。
ま、いっか。夕べの友人の言葉で、短歌もひらめきを楽しめば良いのかも〜と思った結果だ。

 やたら喉の赤いのが取れず、遂に明日は意を決して耳鼻咽喉科に行くことにした。強い友人の薦めがあったからだが、、、、さて。

 

 

2006年3月18日 (土)

夫のご帰還。

 帰ってくる時間を覚えてないというのも相当なもんだが、必ず迎えに来ると思ってる旦那もどうですかねえ〜。ingのお仕事を放り投げるわけにも行かずでちょいと沢山待たせてしまった。が、余程楽しい旅だったのか超ご機嫌。飛行機の中では殆ど眠ったと言うだけあって、帰ってからの元気なこと!あたしゃ完全に負けてる!常々夫が言ってるように、車椅子を押すのは夫かも知れないなあ〜。

 今日はこのところのつけが溜まっていて仕事が大忙し。明日も朝の7時からお仕事だ。こないだみたいに予約のお客を閉め出し、、、なんてことの無いように早く起きなくては!ああ、あれは友人だったから良かった!助かった。

 夫がニューヨークでの英語失敗談を話す傍ら、イギリスから来た友人Aからのメールを解読したり、ぼちぼち英語モードになってきたなあ私も。Aは間もなく日本に来るらしく、東京に着いたら電話すると書いてある。電話ねえ〜。苦手だなあ〜。彼女からの再三の手紙やメールに一切返事を出してないめんどくさがりの私。アイムソーリーの連発しかない。やれやれ。なんで神様は言語を一つにしなかったんだろう!

 今夜は久しぶりの自分のレッスンも。全くオペラの発声から遠ざかっていたから21日の為に調整しておこうと思ったのだ。今日分かってもまたすぐ忘れるが、、、。やれやれ。

 

 

 

2006年3月17日 (金)

行ってきましたぞ〜。

 まあ新しい施設だけあってなかなかに美しく、お風呂が広くて良かったなあ。こりゃあ、毎晩入りに来ても良いかも〜。実際案内人の若いお兄ちゃんがおもろい人で、「受付して直行お風呂かマッサージルームでお帰り〜って事無いようにお願いしたいもんですねえ。いやまあ、それでも別に良いんですけどねっ!」だと。な〜んで分かったんだろ?べ〜〜。

 4月からだけど、そこへ行く前に体調のコントロールだ。この「風邪気味」から早く抜けたいなあ。花粉症でないだけまだましか!?

 同窓会のご案内の返事が次々と届くが、「夫は1月に亡くなりました」という寂しいものも。
そうだろうな。そういう人も居るだろうなあ。お顔が思い出せない人だが、どんな人だったんだろう。60歳で他界とは。早すぎるよ〜。

 本日は母を伴い「私生活」というお芝居を観る。コメディで、以前別な役者さん達で見たものだったが、流石有名どころを揃えていると、大した演技でもないのに、たとえばKという先頃外国人の妻と離婚した男優なんぞは拍手喝采ものだ。Mという母親の名前をそのまま継いだ女優も、年齢のせいか喋りがもたついて、おっとっとっと、だった。しかし、カーテンコールでは割れんばかりの拍手だ。彼女が実際それに感動して「呼んで頂ければ何が何でも参りますので又皆様のお力でお呼び下さい」な〜んて「香川の方の拍手に感動しました」とまで言わせてるくらいだから、、、。
しかしなあ、こんなんじゃないおもろい芝居は他にもいっぱいあるんだけどなあ。まあ、メジャーな人を見たいという心理も分からなくはないけど。、、ねえ。

 

 

2006年3月16日 (木)

見学会。

 4月からオープンのフィットネスというかスイミングというかただのお遊びというか、とにかく身体を改革するための施設が本日から見学オーケー。早速仲間達は行ってきたそうな。既に皆さん派手な!水着をお買い求めになったとか!やる気をそれで引き出そうという魂胆か?な〜んちゃって、そんな事言うと叱られるかも〜。フフフ。
 で、共に行く予定の別な友人を誘って(単に車に乗っけて貰いたいだけ。外は寒そうで、雨も降ってるし、運転したくない日なんだ。トホ。)
今から出かける。帰ったら速攻寝る予定で(又早寝だ)今の待ち時間で日記というわけだ。しかしなあ、水着ねえ。何年も着たことないし〜、自分のその姿も見たくないし〜。まずはジムで少しはお痩せになってからということにするかもねえ。
一緒に見学に行った別な友人の旦那様はフィットネスルームからプールが見えるのがイヤだとのたまわれたらしい、、、、最初は見たくない方かと思ったら、やっぱ、見られたくないんだそうだ!ふひょ〜っ!男性にもそういう心理ってあったんだ!、、、ってえことは、先日の男性4人、役者さんとはいえ、間近で裸を見られながらの演技は相当だったんだなあ〜。ふむふむ。

 

 

2006年3月15日 (水)

今日は早く寝るぞお!

 「寝る間」というのを昔惜しんでいたが、「寝る時間」があるということは幸せなことだと思う。25歳過ぎるとお肌が曲がり角〜すっかり曲がりきって元に戻ってるかも〜の還暦(そういう意味ではないだろうが)と致しましては、寝るのが何より。熱がなきゃお風呂は良いのよ、という友人の薦めに従って、熱燗で、いや、熱風呂であったまって寝るとしよう!

 本日は友人が紹介してくれたチターの奏者とFM.県内でも奏者が減ってきているそうな。ちょっとマイナーなイメージの楽器だもんなあ。和気藹々と進行して無事終了。しかもその流れでお食事会を。女3人が姦しいとはよく言ったモノだ。
楽しい一時だった。マル。

 

 

2006年3月14日 (火)

居続ける冬将軍様。

 寒いじゃないの!凍えそうじゃないの!身体が動かないじゃないの!風邪が治らないじゃないの!、、、夫が留守だというのに!って、実際叫びたい〜っ!本日は遂に主治医に言われてしまう。「カルテを見ると貴女はこのところ薬漬けですねえ。薬よりも休む事にしたらどうですか?!」と!「はあ〜」と力無く答えながら、そういえば今月の短歌のお題は「休む」だったなあ、、、とぼんやり思う。まるで私のためのお題みたいだ。
 休むったって、そう簡単にはいかないから困ってるんだ。けど、そんなことお医者様は知ったこっちゃないだろう。要するに私の身体のことを考えて、一番良いと思われることを伝えてくれて居るんだ。分かっちゃ居るけど、、、ねええ〜。

 今日も今日とてフェリーにのって宇野へ。この寒空の中を。疲れすぎているのか眠ろうと思っても眠れない。仕方なく(!)短歌なんぞを作ってしまった!たはっ!

 着けば、この寒空の中をいつもの様にお迎えが。有り難いことだ。矢張り嘔吐下痢症の人とか欠席者もいたが、充実したレッスン時間となる。お医者様から当分声を使うなといわれたという人も居たが、少しづつやっている中で大丈夫と分かる。人の声の不思議だ。みんながレッスンの中で声が良くなっていくのはホントに面白い。以前も思ったことだが、私は長い間先生にこんな楽しみを与え続けていたのだ。てへ!

 帰りのフェリーも眠れそうになかったから、覚悟して映りの悪いテレビを見た。何とか言う警視庁捜査一課の女刑事?のドラマだが、肝心なところで船が着いてしまい、誰が犯人だったか分からず終い。後ろ髪引かれたなあ。誰か見てないかなあ?

 明日は朝6時から仕事だ。ムムム、、、。

 

 

2006年3月13日 (月)

冬将軍が帰ってきたあ〜。

 朝から体調が悪くぐずぐず。病院に行こうとすると来客が。ま、わがまま営業してるから大きな顔して「定休日です」とは言えないわけだ。そうこうしているうちに外は時ならぬ雪。一瞬はかなり吹雪いたから驚く。「雪、だ〜いすき」といってた頃が懐かしい。風邪だろうと自己診断して、過去の薬を掘り出して飲んでみる。シェイクスピアの受講は本日お休み。いやあ、やわな身体になったもんだ。

 午後2時からのシャンソンにHさんが写してお嬢様がCDに焼いてくれたものをカメラやさんから持って行く。みんな舞台で楽しそうにしているのがしっかり映っていて、良い記念になったことだろう。今日はレッスンはしないでお喋りばかり。次の舞台を決めて向上を計ろうと言うことになった。3ヶ月ごとに2曲覚えることにみんな同意。さあ、出来るかなあ?しかし、ホントに上手くなるためにはこれしか無いだろう。

 帰りに昼夜兼用の食事にメンバーに付き合って貰う。こうして呑んだり食べたりが大切なんだ。

 その後はようやくNY行きの申し込みを完了。予約金を支払ってから急に体力が気になり始めた。ちと遅いが、、。いつもこうだ。走る前に考えず、走ってから考える私。
いつだったか、遠い海の向こうのテトラポットを眺めていて、深く考えもせず泳ぎ始め、途中で水泳が得意じゃないことに気が付いた事がある。目の端っこに地元の漁師さんが網の手入れをしていたのは気が付いていて、もしもの時は助けてくれるかも〜なんてこと思ったかも知れないが、、、。あのとき、どうにかこうにかたどり着いたが、自分の性格に呆れたもんだった。行けば帰らなくてはイケナイし、もう最後は何泳ぎでもない、ただ水と格闘しただけの悲惨な状態で、浜に打ち上げられたイルカのようにたどり着いたモノだ。、、、あのころと性格がち〜っとも変わってないなあ。人はこれを「無謀」という。(^O^)
さあ、5月のニューヨークは果たして無事終わるだろうか?それまでに体力を付け直しとか無くちゃあ。

 手続き中にもう一つの約束ピアノの発表会に行く時間が過ぎてしまう。以前の私なら、なんとしてでも駆けつけたところだが、、、今日は二つもパスしてしまった。

 しかし、それで正解だった。今日のちぇちはW先生が遅れるとのことで、つなぎが必要だったのと、あと10日後に迫った演奏会の練習は自分のためにも必要だったからだ。

 帰りに偶然「コクーン」なる女性二人バンドの話題をラジオで聴いたが、かなり惹かれた。テーマを親子とか、家族に絞り歌い始めた50前後の女性二人が人々に感動を与えているというモノだった。一度聴きたいと思わせる声と内容だった。確かに世の中ストレスを抱えた子供や親がどれほど多いか、、、もし歌がそういう人たちの癒しや生きる力になれればこれは素晴らしいことだ。

 娘が電話してきてあれこれ話している中でフジコ・ヘミングの話しになった。実は先日上京した折りフジコさんのお家を見物してきたのだ。ヨーロッパ風のとんがりのついたグリーンの塀。住まいらしい二階のバルコニーは暗くて今そこにいらっしゃるかどうかは不明だった。
娘が「私は何故こんなに彼女に惹かれるのかと考えてみたら、あんな風に年を重ねても確固たるモノを持っていて、誰も真似できないところがある。そこが良いのよねえ」、、そうなんだ、若者を引きつける程の力が溢れているよなあ、彼女には。

 

 

2006年3月12日 (日)

さぶっ!

 美術館巡りを丁寧にして、Kさんに観光案内をして貰い、路上で手作りのアクセサリーを冷やかしたり、日本の伝統的なお屋敷廻りを散策したりして満喫。その後はKさんのお車で昼食に。これが又たっぷりの二乗で、この私が6時間経っても空腹を感じないのだから、凄い量だった!しかしおいしく頂いて久しぶりの電車の往復となったら、予想通り車中でぐっすり。窓の棚に肘をついていたのががくっと落ちて慌ててしまう。駅のホームは信じられないくらいの寒さだ。フードを被り少しはカバー出来たが、いやあ、参った。明日はもっと寒くなるそうだが、やだなあ、、、、。
明日もチョ〜忙しい予定なんだけどな〜。
卵酒でもして寝よ!

 

 

2006年3月11日 (土)

オペラとは、、、、?

 はるばる海を越えてオペラ観賞をしてきたが、オーケストラに素晴らしい大道具、衣装もご立派だったが肝心のお歌の方が、、、、。たださえ難しいモーツアルトを日本語でという難解極まりない作業を、さぞや練習が大変だっただろうと思いはしたが、まずは声が飛んでこない、意味不明瞭といった具合で、私の周辺は寝てる人が多い。私のようにこの演目は自分たちも上演したので内容を良く理解していても、沈んだ舞台には眠気が、、、。知人に偶然会って同じ意見を交わすことになったが、共に知人の出演で応援の意味で駆けつけたということが分かった。もし私がこのキャストでやるなら、オケは使わずせいぜい小編成の室内楽程度か。あと二人くらいしっかりした声のソリストを加えて全体を締めることを考えるなあ。
偶然会った友人とその友人ともども居酒屋へ繰り出し、オペラ談義、芝居談義に花が咲く。これが良いんだよなあ〜。公演の後のお喋り。おいしいモノやお酒が付くといっそう良くなる。女4人で思いの丈喋り、笑い、楽しい一時だった。

、、、帰宅して、いやいや、ホテルに帰り、偶然「ドン・カルロス」深夜オペラを朝の3時半まで観てしまったが、それというのも、一体何処がどう違うのかを自分なりに考えたかったからだ。
結論は矢張り「声」だった。この作品のキャストは準主役がおじいさんだが、それでも朗々と歌い続け、観客からやんやの喝采。主役はアラーニャだから当然としても、、、勿論世界の大歌手たちと比較する訳ではない。問題にしたいのは作品の求める方向性だ。何を一番に持ってくるかを制作の最初に過たないことだ。

 禁煙ルームが無くて少々たばこ臭いシングルルームで眠気と戦いながら最後まで観てしまったが、その割に薄い上布団に慣れず寝苦しい。朝7時に半身が外に出て冷たくなっていて目が覚める。再び温度を上げて寝たが翌日の有名喫茶店でのモーニングの約束に、Kさんの電話で起こされなんとか起きたら9時。鼻水ぐちゅぐちゅで風邪気味。あ〜ぁやんなっちゃうなあ〜くたびれた〜。

 

 

2006年3月10日 (金)

栄養。

 といっても別に身体にこれ以上栄養を付けるということではない。心の栄養のことだ。

 今回は体調の悪さを引きずって上京したが、毎日うがいと手洗いの励行に、キチンと薬も飲み、あまり動かず、よく眠り、、、を繰り返していると、あのきちゃない東京の空気の中でも風邪症状は快復。その上、めっちゃおもろい芝居を二つも連ちゃんで見ることが出来て、もう、すっかりメンテ完了!ってかんじ。
 「ひかりごけ」という人肉事件を扱かったおもた〜い作品と、加藤健一事務所のかる〜くて楽しいお芝居の両極端を観賞したのだ。全く偶然に行きあわせた両作品はどちらも小劇場での公演だったが、いや〜面白かった。今日ご来店の芝居好きなお客様としっかりその話しをしたのだが、かなり羨ましがられたもの。ちょっとこちらでは見られないものだものねえ。

 「ひかりごけ」は映画化されてるらしいが知らなかった。原作もかなり有名なんだそうだが、これもどうやらうかうかと見過ごしてきた作品のようだ。短歌の友人で、超が付く読書家のwakoさんだったらきっとご存じだろうなあ。又訊いてみよう。この原作者も凄いが、演出家も良かった。芝居の後のレクチャーで原作を一部彼が朗読したが、これがホントに素晴らしかった。声の響きといい、書き手の思いの伝え方と良い、完璧だったと思う。鐘下辰男、こんな凄い人の肉声が聞けたのはラッキーだった。

 「この作品は今の日本がイラク問題とかに関わっているからそれでこの作品ですか?」という若い女性の質問があったが、彼の答えは「全くないとは言いませんが、全てではありません」と答えていた。そうなんだ。文学とは事象を描いてみせるけれど、見えていることが全てではない。むしろ見えていないが重要なことがそこにはあるのだ。この作品の演出は最初から最後まで観客に考えることを要求していた。ひな壇に向き合う形で客席があり、その一番下の真ん中に舞台がある。道具といえばちゃぶ台とおぼしき木の箱とその上に湯気を立てている鉄鍋。そして天井からその鍋をサスが照らしているだけ。
 始まりは客電が完全に消える前に一方の壁側の縦穴から男が一人ニョッキリと顔を出す。そして、右に左にと首をゆっくりと回して客席を見回す。徐々に消えていく客電。完全に舞台の薄暗い照明だけになったとき、男は裸足の足から全身を現す。そしてそこが「ひかりごけ」の繁殖する洞窟であるということが語られる、、、。

 ここから程無い時間に、男ばかりの出演者の内4人がフンドシ一つの裸で登場する、、、。

 最後は人肉裁判で裁かれる船長が、客席に向かって、「ねえ皆さん、私の後ろにわっかが見えるでしょう!?ええ、薄い緑色をしたモノです。え?見えない?そんなバカな。だって、私は人の肉を食ったんですよ。昔から人の肉を食ったもんには首の後ろにわっかが出来るって、、、でも、自分も人の肉を食ってるとその相手の光の輪も見えない、、、、そんなバカな!ねえ、皆さん。皆さんは人の肉なんか食ってませんよね!?ねえ!?そんなら見えるでしょう!?私の首の後ろに!、、、それとも、、、、、、、、?


 今思い出してもぞぞぞ〜っとする。」

 

 

2006年3月 9日 (木)

間違い。

 今日はFM収録で障害のある方を送り迎え。帰りにふと東京の埃を落としたくなり、先頃出来た温泉へ。靴箱の前におばあちゃんとおぼしき女御とその孫らしき4歳くらいの男児が靴の入れ方でもめていた。しかし私が靴を入れていざチケットを購入しようとするのとその人達が自販機の前に来たのが同時。その女御はどこをどう見て間違えたのか「ほらほらお姉ちゃんに先にして貰いなさい!」と子供の手を引っ張る。不服そうな子供を見て思わず「あら、後でいいでちゅよ〜」と声をかけるとそのお婆さん。私の声で振り向いたと思ったら「おばちゃんが先よ。だめだめ、おばちゃんよ、おばちゃん!」とおばちゃんを連呼。別にどっちで呼ばれても良いし、この年でお姉ちゃんは気持ち悪いくらいだが、あからさまにやられたのには苦笑い。「あのお、後で良いですから〜」と言っても、「いえいえ、この子は遅いですから。ねえ、おばちゃんが先で良いよねえ〜!」と頑なに譲ってくれる。それならとお先に購入したが、ったく〜。
ま、お婆ちゃんでなくて喜ぶべきかも〜!

 ぬるぬるの温泉が余りに気持ちよくて長湯。湯上がりにたまたまロッカーの側にあった鏡で、「あ〜あ、又しても東京で食べ過ぎたか〜」と思いつつぼんやりとでこぼこお肉を眺めたりつまんだりしてため息。全て着替えてそこを出ようとすると、「あ、これ痩せて見える鏡や〜」「あ、そうや」という会話が、、、、なんと、この鏡は、、、そのようなしょうもない代物だったのか!?すると、あのお肉は何%か割りまして見なくては行けなかったのか!んなばかな!トホホホ!

 

 

 

2006年3月 8日 (水)

なんともかんとも、、、、。

 ある場所では必要とされず、ある場所では大いに必要とされ、あるモノを欲して得られず、あるモノは天から降ってくる、、、。というような、奇妙な小旅行となったが、一番怖れていた「体力の消滅」は「体力の回復」となり、疲れ切っているはずが、思ったより元気だ。今の私。

 いつも東京から帰ると一番に空港の空気と山々の風景に心底ホッとする。特に空気が肺の底までしっかり吸えていることに気づき、如何に東京の汚い空気に身体が敏感に反応しているかを思い知る。

 予定より一日遅れの帰還だが、大勢に影響はない。自分の存在がその程度だということだし、それだけ年喰ってきて、肝が据わってきたというか、ま、なるようになるさと全てのことが達観できる年齢になったのか、、、。

 しかし、既にいくつか仕事が、、、、生きるということはそういうことだ。
全国作文コンクールで優勝した女の子の文章を読む、なんて仕事も降ってきた。どうなることやら。

 娘の家に泊まって三泊目、次から次へと仕事が襲ってきてがんじがらめになり、逃げ出しているという夢をみてうなされて目が覚めた。あれはリアルだったなあ、、、。
流石に今夜は熟睡だろう。明日はニューヨークへと旅立つ夫を空港まで送る約束。朝が速いんだよなあ、これが。ま、しゃあない。次は自分だからなあ。

 久しぶりに自分のベッドだ!

 

 

2006年3月 3日 (金)

♪〜まっかっかっか、、、、♪

 のどの状態。しかし、まあ、行かざあなるまいお江戸旅。初孫連れて空の旅。さぞや楽しい旅ざんしょ!?嫁りんは一緒に行って欲しい半分、一人で行きたい半分、、、かも〜。でもまあ、こうして少しずつ距離が縮まる。

 今日は飲み会の夫。あたしゃ一人で肉じゃがと中華風煮物と、友人がくれたおいしいひな祭り用お寿司で豪華にお食事。ビールが飲めないのが玉に傷だがまあ良いだろう。とおっととお風呂に入って、、、???悩むところだ。止めた方が良いかなあ??食欲はあるのに、なんだか風邪っぽいなあ。
ここが思案のしどころだ〜っ!ぺんぺん!

 

 

2006年3月 2日 (木)

気力だあ!

 今日はようやく仕事が出来た。これからは忙しい時期に入る。次々と予約も入ってきて、病気になんかなってらんない!と言いたいところだが、昔と違って、ずいぶんとお体のご意見を聞きながらとなる。毎日病院に行っては点滴しているが、喉の腫れはとれず、イマイチしゃんとしないが、別に重病ではなさそうだ。あとは気力で乗り切るしかないか。

 本日のテレビネタ。
仰げば尊し〜の曲の歌詞。♪思えば「いととし〜」とは「大変速い」の意味だそうな。今の今まで深く考えてもなかったが、へ〜〜〜そうなんだあ。日本語もずいぶん変わったもんだ。いと、が大変というのは分かるが、とし、というのが速いといのは、やっぱり年は速く流れるもんなのか昔から!

 

 

2006年3月 1日 (水)

時よ止まれ!

 ついこないだ白みそ雑煮でお正月を祝ったばかりだのに、もう3月!「あっという間」なんて生やさしいもんじゃない。「あという間」の間も感じられないくらいのスピードだ。

、、、だのに、昨日は12時間も寝てしまった!病気だというのを隠してある為、ひょっこりやってきた母には「夜更かしのため眠い」と宣言して兎に角眠った。よくぞこれだけ眠れるもんだと我ながら呆れるくらい良く眠った。で、又病院で点滴しながら30分熟睡。帰ってからも夕食前の睡眠。ただ今夕食後に、もう眠いのだ。まるで寝だめしてるみたい。だんだん身体が軽くなってくるのが分かるなあ。やっぱり睡眠は大事だ。
「睡眠は死と同じようなモノ」と言われるが、毎日死んで又生きなおせるから生きていけるのかも〜。一種のリセットだ。勿論完璧にリセットとは行かないが、精神のリフレッシュは出来る。
 さあ、又眠って、明日こそ再生だ!

 

 

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