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2005年11月17日 (木)

お見舞い。

 友人のTさんのお見舞いに行ってきた。日頃おしゃべりな彼女もさすがに長い闘病生活にお疲れのご様子。まあ、それでも行ってから我らを送り出すまでののべつ幕なしのおしゃべりは、快復しつつあることを伺わせた。実は彼女は現在骨折中の母上と同室である。ところが母上をそこへ移動させるまでが大変だったようで、今日の我々のおしゃべりのテーマはその「もうけ主義」の開業医のことが中心。前病院は完全看護だから移動させる必要はないと一旦は完全拒絶。その後の交渉で転院の話しは聞いてないとか、別に転院を止めてる訳ではないとか、かなりご主人と激しいやりとりの末、ようやく出して貰えたんだそうだ。一番いやなのは当のご本人に「あんたは80才にもなって自分で話しが出来ないのか!あんな男に言わせて!」と食ってかかられた事だったとか。そりゃあ無いでしょう!と我々も憤慨。きっとこういう病院は長続きしないわよ!という結論に。いやはや、こういう事があるから、転院というのは患者にとってはとってもイヤなことなんだ。
我が父親を転院させるときも、母がメチャクチャ反対して、話しだけでも聞きに行こうと無理矢理連れ出したものだ。あの時はリハビリの重要性が世間でも分かって無くて、きちんと取り組んでいた病院はホントに少なかった。「この方は寝たきりになります」と宣告されて放置されたので、納得できずに別な病院に連れて行ったのだ。そこでは「この方は自分の能力の30パーセントで生きていますがこの病院では100パーセントになるよう努力します。」と言われて、その瞬間からリハビリが始まった。そして寝たきりを宣告された父が3ヶ月で杖で歩けるようになったのだ。母もこうした現実に初めて転院の必要性を納得したのだった。しかし、最初にあれだけ拒んだのは、「お医者様に悪い」、というそのことだけだったことを思うと、患者の多くが出会ったお医者様を信頼して、すがっているんだと思う。今日の母上の場合、それでも娘と同じ病院に居たいという気持ちを快くくんであげられないものか、と思ったことである。

 まあ、我が友人達はみんなしぶといぞ。今日のTさんにしても30万人に一人という奇病らしいが、手術は大成功。まもなく社会復帰出来るらしい。そんな珍しい病気に当たったんだったら宝くじでも買えば!?と言い置いて帰ってきた。良かった良かった!

 

 

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