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2005年10月30日 (日)

金子光晴、って人のこと。

「東から来て洛陽の路をたずねるものがあった。たずねられたものが、東を指して教えた。教えられたものは又、他のものに教えた。遂に洛陽は西にあると知って歩いているものまでもじぶんの信念があやふやになってきて、人のゆくとおり、踵を返して東に戻りはじめた」
 人は前へむかって歩いているつもりでうしろへ歩いている場合があり、人がみなうしろへむいて歩いているために、前にむかってあるいているものがうしろ向だと思われ、じぶんでもそうおもい込むことがありましょう。現代の多数の詩人はそのうしろ向に歩いている人間の一人です、、、

 この文章は本人と同じ当時の詩人達を指して批判しているが、一般の人間にも同じように感じていたらしい。今日のNHKで紹介されていたが、「人は蟻や蜂のように群れて生きるのが自然なのかもしれない。たとえ行く先が地獄だろうと、大勢が行く方へと群れるのが自然なのかも、、、。しかし、自然に逆らって二本足で立って歩くのが人間だとも言える。人は個人で改革(革命だったかも)されなくては、大勢の人間がいく方に歩いてしまう。、、、て、良い言葉だったなあ。要するに考える人になれってことか。

 もう一つNHKで環境問題を取り上げていて、アジアから選抜された各国の代表10代の若者達が熱帯雨林を旅して像の生態が壊れかけていることなどを体験として知るというのがあった。対策を話し合う中で、日本から参加の子が「警察権力で罰を与える」という意見に対して、「心の教育をもっともっと強化すべきだ」という意見の子がどこかの国の代表で、なんだか、いかにも、ねえ、って感じだったなあ。このツアーの参加条件は英会話に堪能なこと、だそうだが、日本人の彼ら、何のためのお勉強をしてきたかを正しく理解する旅になってくれて、将来の地球が、彼らの手で蘇ってほしいなあ。それにしても、象たちが可哀想でならなかったなあ。

 

 

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