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2005年6月 4日 (土)

やっぱり今夜もひばりに泣いた。

 友人からのメールで又してもひばりの番組がかかっているのを知る。友人は悲しい酒で泣けたと書いてあり、今頃になってひばりの凄さが分かったと、何回もに分けてメールが来る。色んな人の涙腺をゆるませる名人だなあひばりは。ひばりを知らない世代が社会人となっている現代故か伝説的に扱われ出した感がある。しかし、同じ時代を生きた人間として、これが伝説ではなく、生きた人間の生々しい記録だと、だからこその凄さだと、声を大にして言いたい。、、、だのに、私自身どれ程も彼女の歌を知らない。改めて歌ってみようかなあ、これから。これで思い出すのが、三大テノールが東京に来たときのこと。馬鹿馬鹿しくも見にというか聴きにというか兎に角大枚はたいて出かけたわけだが、プログラムの最後にひばりの「川の流れのように」が準備されていて、観客を巻き込んでの大合唱とする予定だったらしい。ところが、いざ演奏が始まってみると殆どの日本人が歌えない事が判明。驚いた歌手達が、美空ひばりは日本の国民的大歌手と聞いてきたからこの曲を選んだが、そうではないのか?と観客に訊き始める始末。かくいう私目も歌えない日本人の一人だった。なんか聴いたことがあるという程度で、口の中でゴニョゴニョ言ってるだけだ。まあ、この曲が難しい曲だということもあるだろう。、、、しかし、この一件は日本の国民性をも表していると思うのだが如何に。

 

 

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