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2005年6月28日 (火)

泥の河。

 この映画が放映された頃は、私は声楽に出会い夢中になっていた頃だ。作品名は知っていても見てないのはそういう理由だと思う。
夕べ頑張って深夜放送を見たが、日本映画の最も得意とする映画の撮り方で、お金はかかってないなあ、、というものだった。しかし、子供二人を使って何処までも自然に描いたこの映画は、見終わって「ああ、良い映画だった」と心底思わせるモノだった。少ない台詞を際だたせる無言の佇み。外国人が見たらまるで「能面」のような子供の表情。だのに画面はとっても雄弁。大人の世界に少しだけ近付いていく男の子の切ない感情が、その動きのない表情からほとばしり出ている。なぜだか分からない悲しさや嬉しさ、そして怒りまでもが語られている。そこに出てくる全ての登場人物が善なる人達。、、、、戦争で父親を奪われた一家が母親の売春によって生計を立てているという現実を、表向き受け入れているようで決してそうではない子供の心情。カニに油を塗ってマッチで火を点けるという行動に走らせる描写は、凄惨で悲しく救いようのない心の象徴だ。もう一人の男の子が幾ら止めてもその行為を止めない、目には涙が溢れて居るのに顔は笑っている。、、、凄い描写だ。
今の社会に於いて子供が重い犯罪を度々犯しているが、この映画はそうした子供心を知る手がかりになるかも知れない。

 本日はメンバーのM女史とFM二本録り。いやあ〜面白かった。放送を私物化したかもお〜〜フフフ。。

 さて今夜も見るぞお。小栗康平監督!

 

 

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