「歌会」
本日は県内外から集まった「青風会」の人達と、4時間のディスカッションのあと夕食、二次会とあり、濃い一日だった。
人が違えば詠む歌も違うし、解釈感想も十人十色である。どれが正しいというものでもないだろうが、色んな意見の中で見えてくるものがある。これは、声楽を勉強しているのと同じ様な気がする。兎に角自分の声という物が絶対に自分には分からないものであるように、短歌も自分の概念の中に入ってしまっている限り、その歌の真価は分からないのだ。「声」を磨くように「短歌」を勉強していく中で、徐々に客観的に自分の歌の評価が出来るようになるのではないか?これがキャリアなのだろう。「分かったような気になる」という危険を、この「歌会」は教えてくれる。
若い頃は友人とよく文学の話しもし、議論を闘わしたこともあるが、いつからかとんと縁遠くなってしまっていた。ここに来て、文学の話が出来る人達と巡り合わせてくれたのは、感謝のほかない。シェイクスピアの講座は18年ほど参加してそれなりに文学に接してはいるが、この生活感のある短歌文学は身近であるだけに面白い。無理矢理引っ張られたのだが、しかも余りに不真面目なのだが、この短歌との出会いは私の人生の素敵な彩りとなっている。
帰りの電車で、「うちの息子が彼女とデートなのよね。まさか乗ってこないわよねえ」といった途端、まさしく今、座席に腰掛ける息子発見。「来た!」と思わず叫んでしまう。全くの偶然である。敵もギョッとしてこちらを見て驚いている。こんな事って在るモンだ。ハハハ。いやいや親子の縁は濃かった!
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