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2003年11月15日 (土)

告別式。

 無神論者の私としては、このような場所は、慣習に従ってはいるが、どうも妙なことに気が行ってしまって、我ながら罰当たりなのだ。有り難いお坊さんのお経も、なんでもう少し音楽的でないのかしら?とか、若いお坊さんは声が素晴らしく良いなあ。あれもベルカントだなあ、とか。偉いお坊さんの椅子は座高がずいぶんと高いなあ。足の短いお坊さんだからともすれば足がぶらぶらしてるなあ。足置きがあるのになあ。おまじないみたいな動作はまあ良いとしても、読経の途中でくしゃみを何度もされるのには、棺桶から仏さんが飛び出してくるんじゃないかなあと思ったり、、、。不届き至極。結局私は私流の心からの法要をしたのだった。箱の中に収まった旦那様はお気に入りの背広を身につけられて、まるでただおやすみのようだった。肩に触れると起き出されるような、、、。様態が急変してどんどん悪くなられたとのこと。そのせいで、病魔が肉体を変貌させるのに間に合わなかったのだろう。せめてもの救いか。
ご長男が立派に喪主としてのご挨拶を務められた。悲しみに溺れることなく、よく踏ん張った。終わったとき拍手したいくらいだった。それと同じくらい感動したのが、次男のK君。かれは必ずしも父親と仲良しではなかった時期があったようだが、余命少ないと分かってからあれこれと旅のプランを立てたり良く母親の手伝いもしていると聞いていたが、この日誰よりも激しく悲しんでいたのが胸を打った。直情型のK君を、さぞお父上も可愛く思われていたことだろう。なっちゃんは、この二人と嫁いだお嬢さん、お孫さんに恵まれ、これからも幸せに生きていけることだろう。
最後のお見送りのあと、お孫さんを抱いて来訪者にご挨拶をされているなっちゃんに心からのエールを送った。一日も早く、又舞台で歌って欲しいもの。

 ただ今午前2時前。明日は直島へ吟行なのだった。やれやれフェリーで寝るとしよう。

 

 

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