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2003年11月 5日 (水)

義姉のお見舞い。

 旅行前にやるべき事を片付けているが、時間ばかりが経ってしまう。膝を手術した義姉の見舞いも、1ヶ月の入院だから急ぐことはないけど、まあ一度母を伴い病室に顔を出す。私が事故で1ヶ月入院していたのと同じ階だった。独特の臭いに思わず「懐かしい」と言っては母に笑われる。義姉は至って元気で、1時間の間喋り通しだった。話し好きな我が母上も、口を挟むタイミングが掴めない様子。私といえば、行く前からむち打ちの症状で、肩や首がコリコリで、じっと話しを聞いているとそれが猛烈な睡魔に変わる。ヤバイと思い、なんとか僅かのきっかけを掴んで帰ることに。いやはや、気持ちは大変よく分かる。病院は兎に角ヒマなんだ。義姉は神官の娘で経験がなかったにもかかわらずなかなかの商売人。家族中の誰もが、彼女の腕には叶わないと言うくらいのもの。で、オン歳73歳にもかかわらず、一日中働きずくし動きずくしの毎日。来客とのおしゃべりも半分仕事で半分生き甲斐になっていただろう。それが突然喋る相手が居なくなったわけだから、我々は飛んで火に入る夏の虫だったわけだ。外科の手術は口は大丈夫な場合が多いから、困るんだよなあ。私の場合はお陰様で、1ヶ月50人以上の人が見舞ってくれて、中には「あずまやのアイスクリーム」を初め、私の好物を知ってる人からの差し入れなどがあり、実はゆっくり本を読むヒマもなかったくらいだった。一切の家事と仕事から解放されて、日々のリハビリに励むだけの毎日。良いようなモンだが、もう一度入りたいかと言われると、やっぱり勘弁して欲しい。環境が良くて海が見えたり、鳥が飛んできたり、お花畑があれば、、、いやいややっぱりごめん被りたい。海が無くとも何が無くともしゃばが良い。病院というところ、どうも苦手。
義姉の話しの中で面白かったのは、手術の日から二日間彼女の夫が付き添ったらしいが、夜中にどんなに叫んでも起きてくれなかったので、仕方なく義姉は酸素マスクをはずして、シーツや枕カバーで汗を拭いたんだそうだ。翌朝それを言って「今晩は起きてよ」というと義兄もさるもの。その日の夜は、色んな物を義姉の手の届くところに置いたりぶら下げたりして、結局グッスリとおやすみになったそうな。この話でゲラゲラと大笑いしつつ、あの夫婦談義を思い出していた。いや全く、長年連れ添うと夫婦もホントに、アハハである。

 

 

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