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2003年10月12日 (日)

森繁久弥

という名前を聞いても、現代では大人と名の付く人で知らない人が居るだろう。私が若い頃は人気俳優で、歳と共に味のある演技が光り、軽妙な笑いは幅広い人気を得ていたと思う。少し前まではミュージカルで名を売り、ああ、まだ現役なんだなあと、感慨しきりだったが、このところ噂も聞かなくなった。その森繁久弥の昔の映画を特集するという記事を見つけて、母を誘った。案の定二つ返事である。今週は第二弾で、「社長太平記」と「夫婦善哉」の二本立て。どちらもくすくすっと笑える愉快な作品だった。後者の方は喜劇の様で、笑いの中にペーソスを感じさせる、文芸作品と呼べるだろう。題名は知っていたがこんな内容とは知らなかった。
それにしても、この映画の中の日本は、東京でさえビルが低く、まるで見晴らしがよい。日本が急成長を遂げたのだということがよく分かる。だって、その映画の主人公は未だこの世の人で、(あの世の人もたくさん出たが)そんなに大昔のことではない。あ、そうそう、傑作な場面があった。「社長、、、」の方は彼が下着メーカーの社長という設定で、社員が新製品を社長に見せに来るのだが、なんとそれが今はやりの「ヌーブラ」なのだ。ひももカギホックも無いでしょう?と男性社員が自分の胸に付けてみせるというもので、は〜っ!参った。そんな昔からのアイデアだったんだ。あれは。まあ、アイデアだけで、実現しなかったのかも知れないが、、、。

 兎に角母が喜んだ。昔から映画好きで、1年の半分は映画を見てたという話しだから、当然森繁も大好き。どうやら父との思い出にも繋がるらしい。映画の背景も懐かしんでいたようだ。やれ、羽織の丈が今とは違ってあんなに長いとか、解説してくれる。私にしても七輪や蛇の目傘、そろばんなんかは、そうだった!と昔帰り。
 兎に角母といい時間がもてた。来週、再来週と続くのだけど、、、どうしようかなあ。行けるかなあ?

 

 

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