ここ数日毎日のように慌ただしく時を過ごし、ブログを書くエネルギーが残って無かった。実は今日も猛暑の中出かけて同じように疲れているはずが、昼間の落語での大笑いが功を奏したのか元気。
ちぇちでもお世話になっていた桂こけ枝師匠と風間杜夫の二人の落語が大変面白かった。おまけの中入りFM香川のアナウンサーたちの大喜利もこなれていて笑えた。とにかくホールの最前列でおなかの底からゲラゲラ大笑い。しかも同行したY女史が根が明るい人で、隣にいると相乗効果?で盛り上がる。
全く知らなかったが、風間杜夫という人は結構長く落語をやっているようで、今日の古典落語「火焔太鼓」も流石役者だけあって、セリフ運びもこなれていて、滑舌も良く、上方落語とは違う面白さだった。ご本人曰く、「よく人から落語家にならないんですか?と聞かれるんですがね。私はヤクザ映画が好きだけど、じゃあヤクザなるか?って言われたらなりませんよね。そういうもんです。」と言って又笑いを誘っていたが、いやあ、なかなかのものだった。74歳だと言うが以前よりはふっくらして、良い年の取り方をしていたなあ。着物姿がよく似合う粋な感じだった。フアンらしき人も大勢いて、レクザムホールは満席。席を探しているうちに前へ前へと案内されて最前列。まあ、これはかえって堪能できて良かった。
今日改めて思ったのは、落語というのは、とにかく観客が大事で、舞台と客席双方で創り上げるものだということ。故に落語家はいつもしっかりと客席を見ていて、その反応を見ながら、時には客をいじって話しのネタにしてしまう、なんてこともある。これぞ芸。
終わってから二人とも清々しい気持ちで、駐車場も3階だったにもかかわらず、スイスイと歩いたもんだ。大ホールでも子供向けのイベントがあったようで、近隣の駐車場は満杯。最後に行列に並んで立体駐車場だったわけだ。Y女史は最近こういうお出かけがなく、「良い事よねえ。こういう風にみんな出かけられるってことは。」とこの人出をしきりに感心していた。
昨日はサンポートホールでのコンサート。この時もホールの駐車場は満杯で入れない。どうやらアリーナでなんかやってたらしい。連日の猛暑できっと空いてるだろうと思ったが、涼を求めてか?満席。高齢の人が多かったのが意外だったためそんなこと思ってしまった。駐車場を探していてギリギリに入ったら、「スイマセン」と言いながら奥の席へ移動する羽目に。すると、「あっイタタタ。お~いた!」と大げさに反応する男性。別に踏んだわけでもなく、ちょっと御御足に靴が当たった程度で、その反応?とぎょっとして、わざと一つ席を空けて着席。すると間もなく会場係がやってきて、その空席を埋めて端を空けて欲しいと言う。嫌な予感が的中して、その男性が隣に。案の定両肘を我が物顔にでんと肘掛けに置いて傍若無人な態度。演奏が始まると両手を大きく動かして指揮をしているかのような仕草。ぎょへ~っ!休憩まで我慢してその人が立ったのに続いて移動したが、イヤハヤイヤハヤ。参りました。珍体験。
友人Kから帰りにお寿司を作ったから寄ってと言われていて、お言葉に甘えてお邪魔したら、肉じゃがもどき造ったけど要る?と言われ、勿論頂きますとも~と貰って帰り、この日の夕飯は助かった~。しかも夫の口に合うように肉はミンチにしてくれていて、何もせずにそのまま提供できて、ホント楽だった。持つべき者は料理好きの友人だ~。
実はその前の日、この友人Kともう一人の友人KKの三人で、オーケストラ「空海」の鑑賞。これはレクザムの大ホールが満杯。といってもおそらく全員ご招待。こちらもネットで抽選というのに軽い気持ちで応募したら当選通知が来たという流れ。予備知識も無く、ただ久しぶりにフルオーケストラで音楽を聴くのも良いなあ、という程度。これは予想以上の迫力ある構成で、席も偶然非常に良い席で充分楽しめた。そして、この作品が中国の人が作曲していたため、中国から大勢の合唱団が来ていて、さすが訓練された素晴らしい合唱を聴かせてくれた。あの大勢の団員があれほど繊細なピアニッシシモの表現が出来るとは、驚きだった。男声も美しく響きテロップに出る日本語訳を見ながら、非常に内容に即した音質だと感心した。この統一感は、最後に驚きと共に思い知ることとなった。
演奏が終わり、日フィルの指揮者が演奏家達を紹介しそれぞれに拍手を貰うのは、まあ、お決まりのやり方。が、この日合唱指導者も中国から来ていて客席できいていたらしく、指揮者の求めに応じて客席から舞台へと上がったのだが、驚いたことに合唱団員が全員大声でその女性に声をかける。きゃあ~っという嬌声もあるが、ほかにも中国語で何かを叫び通しに叫ぶ。客席にもこの日大勢の中国の人が来ていたらしく、舞台と客席でわめき合う。あまりのことに我々は茫然。その上、我々が席を立つときリーダーらしき人の一声で合唱団員が全員大きな国旗を掲げビシッと整列し、何を言ってるのかは分からなかったが、多分国家バンザイのようなことだろうか?を全員で唱和。歌うときより遙かに大声で三唱していたのは自分の目には奇異に映った。自分を含め如何に日本人の大人しいことか!?改めて国民性の違いというか、自分ファーストで生きてる日本人からするとこの規律性にはただただ驚くばかり。それもそのはず、あとで分かったのだが、この女性指導者は国家の行事での合唱など重要な場面での指揮をしているようだ。ほぼ軍隊式の教育のようだったのも頷ける。
「空海」の教えは確かに中国で育まれたものだろうし、その意味でも日本と中国は密接な繋がりを感じる。同行したK女史は最近仏教にも通じてきていて、内容が良く分かって面白かったという感想。まあ、お経本に出てくる単語も多々見受けられたのではあるが、、、。KKはゆったりとただ音楽を楽しんでいる様子だった。3人とも違う鑑賞のしかたで、これも面白い。
、、、てなことで、日々過ぎている。ありがたやありがたや。。。ち~~ん。